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「ひきこもり・ニート」回復道具箱

ひきこもり・ニート状態の人の回復に役立ちそうな情報収集と体験談。

風でありたい

  KC3U0228.jpg



 仏教書関連の本が好きなので、
時々、図書館で借りて読んだりしていたのですが、
牧牛図という牛が描かれた図はよく見かけていました。


 禅などの本では、悟りを求める道中記のようでしたが、
あまり深い意味は解りませんでした。
今回、心理士の先生が牧牛図の解説をされていましたので、
大変興味深いものがありました。

 心理学の先生が、なぜ仏教の牧牛図に関心を持たれたのだろう、
ということに関心がわきました。
そして改めて、牧牛図の意味を少し感じました。


     「100分で名著 河合隼雄スペシャル
            第4回 ”私”とは何か」

               (動画より~)

  「ユング心理学と仏教」(河合隼雄・臨床心理学者 著)

  ”「私」とは何か”
    個性化、自己実現っていったい何だろう。
    西洋人の個性、自我、自己実現とどう違うのか。

    西洋の個性=自らの努力で形成。
    日本の個性=発見していく

    日本人特有の「私」の在り方。
    心理療法のプロセスにおいて、仏教からみると分かる。

  ”なぜ仏教を?”
    治療者の役割を考え始める。
    そんな中、仏教の教えが非常に役に立つことに気づいていく。

    禅の悟りの境地が現されている牧牛図をひもとき、
    日本人における「私」とは何かを分析。

  ”牧牛図”
    10枚の連作画・・・・一人の若者が、牛を見つけ、
                 手なずけていく様子に託して、禅の修行の過程を描いたもの。
                     (若者=描き手の自我。  牛=真の自己)

           ・1枚目・・・・若者は自分が探しているものがよく解っていません。
           ・2枚目・・・・牛の足跡を見て、牛を探していることに気づく。
           ・3枚目・・・・牛を見つける。 

           ・4枚目・・・・牛を捕らえる。 
           ・5枚目・・・・牛を従える。 
           ・6枚目・・・・ついに牛の背に乗り、牛のおもむくままに導かれる。
                      (自我と真の自己は一体となる。一つの到達点)

           ・7枚目・・・・牛が消え (森羅万象が自己)
           ・8枚目・・・・若者も消えてしまう。 
           ・9枚目・・・・その後、花が咲き、川が流れる自然風景。
           ・10枚目・・・・消えた若者が老人とともに再登場。
                      (2人の間に「あなたは誰か、どこから来たのか」
                       という問いが生まれます。
                       そして、1枚目の図につながり、無限の循環。)

    ”「無常」を観すれば・・・・極限状態でも耐えていける。
                    無=無常感が根底にある。”


   一休さん20
 
 ”禅僧の物語・執着心”
     二人の僧が旅をしていて、川に行きあたりました。 
     橋も船もなく、川の中を歩いて渡らなければなりません。 
     その時、若い女性が困っていました。 
     すぐに、1人の僧が彼女を抱きかかえて、川を渡りました。

     しばらく歩いていると、1人の僧が
     「僧として、おまえは女性を抱きかかえていかがなものか?」
      と問いかけます。

     もう1人の僧が答えました。
     「私はたしかに女性を抱きかかえて川を渡った。
      そして、川を渡った後で女性をそこに置いてきた。
      しかし、おまえはまだ、あの女性を抱えているのか」と。

    (このエピソードは、河合先生のクライアントに対する姿勢を示しています。)
     必要な時には、全心全霊で向き合い、その後は一切執着しない。(非個人的関係)
        (”個人的関係”ではなく”非個人的関係”を理想とし、目指される)

    「大変な人に会っていると、フラフラになった。
     個人的なレベルで、その人を何とかしようとしていた。
     非個人的な関係になって楽になった。」

       この自由な僧に風を連想している。
       風は触れるが執着することはない。
          ”風でありたい” 


                KC3U0278.jpg

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  1. 2018/08/08(水) 00:03:08|
  2. 100分で名著

道・タオ

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     「100分で名著
        老子”道に従って生きよ”」

               (動画より~)
 
  「老子」の教え・・・・いやしの思想
              現代人の心の処方箋

  ”「老子」とは何か?”
    ・2300年ほど前の古代中国で書かれたもの。
    ・81章の格言集
    ・作者・老子は不明、伝説上の人物
    ・世界のロングベストセラー

    ・東アジアで一番読まれた「論語」、二番目が「老子」
       「老子の言葉」・・・・「大器晩成」「千里の道も一歩から」ほか
  
    ・「”論語”は得意のときに読め、”老子”は失意のときに読め」
      といわれている。


  ”「老子」は”道”=TAOについての書物” 
    ”道”とは「道徳」でもない。

     「老子」が説いた”道”とは?
       ・天地や宇宙を生み出す根源
 
       ”道”=万物達成のエネルギー
            自然(おのずからしかり):四季のめぐりなど
            自然界には法則がある
            「あるがままに生きる」
              (ありのままの自分でいいんだ)

    「生き抜く思想」・・・・人との付き合い方・社会の生き方

    ”無為自然の思想”
       ・意図とか意思とか、いわゆる”作為”を否定。
         (そんなにあくせくすることはない)
       ・本来のありのままの自分(生まれたままのような状態)

     
  ”曲がれば即ち全し”
     ・役に立たないからこそ役に立っている。
      今、認められてなくとも焦ることはない。
      くよくよせずに、自然体でありのままでいればいい。


             090715_1934~01

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  1. 2018/07/11(水) 16:15:54|
  2. 100分で名著

生きがいについて2

   自然7



  「100分で名著 生きがいについて
          ”生きがいを奪い去るもの”」

                 (動画より~)

        ”「生きがいについて」 
             神谷恵美子(精神科医)著”

    暗やみの中でこそ光を見いだす。(生きる意味)
    生きがいは人間の中に隠れて存在している。

    「生きがいを奪い去るもの」
     喪失の経験であるが、人生が大きく変わる契機、チャンス。
     悲しみが導く生きがい。

  ”パール・バック(作家)”
     「私が自分を中心にものごとを考えたり、したりしている限り、
      人生は私にとって耐えられないものでありました。

      その私がその中心をほんの少しでも、
      自分自身から外せることができるようになった時、


      悲しみはたとえ容易に耐えられるものではないにしても、
      耐えられる可能性のあるものだということを、
      理解できるようになったのでありました。」

             (試練を持って生まれた娘と共に生きる。
              誰かが支えるという大事な役割がある。)


  ”「待つ」・・・・硬直した自分にとって、なくてはならない必須のモノ。

  ”共鳴する弦”
     他者の悲しみと共鳴する。
       (ヒトが人間になる時、大事なのは「心の弦」を育てること。)
     苦しみや悲しみは大変耐えがたいが、我々をヒトから人間にしてくれる。

     一人の時に、世界の意味を大きく照らし出す言葉を、残したり感じたりする。
        (生きがいは個人的な経験)

   自然11

  ”人間の根底を支えるもの”
     困難の中にあってなお、希望を失わずに生き抜いている人達。
     自分を超える大きな力

    「変革体験」・・・・気づき、目覚め
               人生を根本から変えるような体験。
               大きなものに生かされているという”発見”

              多かれ少なかれ使命感を伴っている。
              つまり生かされていることへの責任感である。
              素朴なことの中に壮大なものが潜んでいる。

              感謝=変革体験              

              生き抜くことの意味が、生きがいに直結している。
              大きな試練を持った人が、生き抜いているだけで価値がある。

  ”人は自分で生きているのではなく、
   人々とのつながりの中で生きている。
   つながりに生かされている。”


  ”自分をとりまく大きな力の中に自己を発見していく。
   その道のりにこそ「生きがい」は見出される。”

  ”生きがい感に張っている根。
   他者の根になることが生きがい。”


                  「関連記事」・・・・「生きがいについて」 



                広島駅前7

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  1. 2018/06/04(月) 00:03:59|
  2. 100分で名著

生きがいについて

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    「100分で名著
        ”生きがいとは何か”」

             (動画より~)

  ”仕事・家族・趣味・恋愛
   あなたは何を生きがいにしていますか?”

  ”「生きがいについて」 神谷恵美子(精神科医) 著”
        (ハンセン病療養所「長島愛生園」で、精神科医として
         患者と向き合った経験をもとに7年かけて執筆。)

    「”生きがい”は人生を底から支えている」

    「”生きがい”は決して言語化できない何かであり、
     考える対象ではなく、”感じられる何か”」

    「”生きがい”は、他者のものとは比較できない”固有のもの”
     ”生きがい”は数に置き換えることができない、その人だけのもの。」

  ”生きがい”・・・・「この子は私の生きがいです」など、生きがいの対象を指すとき。」
  ”生きがい感”・・・・「”生きがい”を感じているという精神状態を意味するとき。」

  ”生きがい感について”
    「もし心の中にすべてを圧倒するような強い、
     いきいきとしたよろこびが「腹の底から」
     すなわち存在の根底から湧き上がったとしたら、
     これこそ生きがい感の最も素朴な形のものと考えてよかろう。」

    「自分に向かって心の中で、
     つぶやくほかないものが本当の生きがい。」


    「我々の中に内なる子どもはいる。
     ”生きがい”は、そういう目でしか見れないかもしれない。
     素朴、純真、小さなところにある。」

  レヴィ=ストロース5

  ”生きがいを考える「4つの問」”
    ① 自分の存在は何のため、
         またはだれかのために必要であるか。
    ②自分固有の生きてゆく目標は何か、
         あるとすれば、それに忠実に生きているか。

    ③ 以上あるいはその他から判断して、
         自分は生きている資格があるか。
    ④ 一般に人生というものは、
         生きるのに値するものであるか。

      「人は、普遍的な問題(③、④)から、個人の問題(①、②)を解決する傾向。
       しかし、自分のことから徹底的に考えるしかない。」

     「人間が最も生きがいを感じるのは、自分がしたいと思うことと、
      義務が一致したときだと思われる。」

  ”「使命感」に生きる”
     自分のために誰かを使うのではなく、
     誰かのために自分を使う。

  ”「待つ」ということ”
     「”待つ”ことは、新しいものを生み出すどうしても欠くことのできない営み。」
     「”生きがい”は一見、見えるようなものの後ろに隠れていることがある。」

  ”生きがいがあるから人は生きている”

  ”人間の存在意義は、その利用価値や有用性によるものではない。
   野に咲く花のようにただ無償に存在している人も、
   大きな立場から見たら存在理由があるに違いない。”

  ”人生を味わう中に「生きがい」を見出していく”





              
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  1. 2018/05/25(金) 00:03:39|
  2. 100分で名著

野生の思考

レヴィ=ストロース5



  「100分で名著 レヴィ=ストロース 
           ”野生の思考”」

              (動画より~)

  ”世界の行きづまりを打開する「鍵」”

   「20世紀後半の思想界に衝撃を与えた名著。
    ”野生の思考”

    著者フランスの民俗学者レヴィー=ストロースは、
    南アメリカの原住民の暮らしの中に入り込み、
    未開人の思考に注目。

    それこそが、人類にとって普遍的な思考方法で、
    世界の行きづまりを打開する”鍵”であると考えた。」

   「人間の思考には野生状態がある。
    近代の効率や計画などにゆがめられたり、
    押さえつけられたりしない思考能力がある。
    人類は普遍的な思考能力を持っている。」
         (20世紀後半の思想書の中で最も重要な書物)

  レヴィ=ストロース1

  ”南アメリカへ”
    学生時代、哲学→民俗学に魅かれていく。
    ブラジル サンパウロ大学→教授の仕事に就く。
    休みの日に、インディオ達を訪ねフィールドワークを重ねる。
    「未開社会」でも人間は知性によって文化を形成。

  ”自然界の秩序と、人間の思考の秩序は
              本質的に同じではないか”

    タンポポの花弁の秩序と同じ構造が、
    人間の心の中にも働いている。
       (自然と文化は分割できない。
        同一の構造が働いている。)

  ”「歴史」という概念の中で、進歩や発展を遂げる?”
      人類は、これまでの長い間、歴史という考え方に従って生きてはいない。
      近年、歴史という考え方に縛られていて、
      未来に発展(科学・技術)していくことによって、
      パーフェクトになると考えたら、破滅しかない。

      パーフェクトなのは”構造”
      人間が再び”野生の思考”のパーフェクトな状態に戻った時に、
      人間はより高度な技術・科学の達成と、
      人間の心の完全さを備えてよりよい世界を作れる。


  ”「構造主義」”・・・・コミニュケーションは、言語に限られるものではなく、
              植物や動物、宇宙の進化や変容そのものも、一種のコミニュケーション。
              そして、言語と同じように、文化も同じ構造を持って作られている。
                 (未開人たちの文化も、西洋文化と変わらない高度なものである。)

  ”「野生の思考」はブリコラージュ”
     あり合わせの材料を用いる思考方法。
        (ブリコラージュ・日曜大工・・・ありあわせの道具や材料を用いて、
                           自分の手でフレキシブルにものを作ること。)
        (未開社会の特徴的な思考方法)
    
   レヴィ=ストロース7

  ”「野生の思考」は日本に生きている。”
     レヴィ=ストロースは、日本を愛し何度も来日しています。
        (初来日は1977年(69歳)
     全国各地を巡り、様々な日本文化に触れました。
     そして、日本人の自然との付き合い方に感銘を受け、
     日本は、”野生の思考”を持ちながら、
     高度な近代科学文明を築いた稀有な国だと驚くのです。


     北陸、関西、沖縄などの地方都市でフイールドワークを行い、
     多くの職人たちの働き方を調査。
     日本の職人の仕事に、”野生の思考”を組み込んでいる文明が生きている。

     日本人は、「自然を人間化」しているのではないか。・・・・”里山”
     日本料理にも、”野生の思考”
     築地は東京の文化が持っている”野生の思考”の拠点の一つ。
     日本文化
       「無意識を寄せ集めて文化を作り上げ、それが今まで生きてきた。」


     ヨーロッパは、自然と人間を分割。
     自然は科学技術のための利用すべき対象。
     日本人は、自然と人間が分割できるという考え方を、受け入れられなかった。 
     自然と人間は、気心の知れた仲間同士。


  ”メッセージ”
     「日本の人々が過去の伝統と、
      現在の革新の間の得難い均衡を、
      いつまでも保ち続けられるようねがわずにはいられません。

      それは、日本人自身のためだけにではありません。
      人類の全てが学ぶに値する一例をそこに見出すからです。」 
 


             レヴィ=ストロース3

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  1. 2018/02/03(土) 11:42:57|
  2. 100分で名著
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