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「ひきこもり・ニート」回復道具箱

ひきこもり・ニート状態の人の回復に役立ちそうな情報収集と体験談。

[当事者のニーズ「仕事がしたい」に寄り添う

これまで二度ほど講演で「藤里方式」を学ぶ機会がありました。
 しかし、なかなか理解できていませんでした。


 そこで今回、より深く理解したいと思い,「ひきこもり町おこしに発つ」
(藤里町社会福祉協議会編集)を読んでみました。

 平成18年、秋田県藤里町社会福祉協議会が行ったひきこもり者数調査の結果、
人口4千人にひきこもり者が百人。
 2010年の調査113人。(40歳以上が半数以上)

 そして、支援活動により50名が外へ出、そのうち36名が仕事についている。

 なぜそのような結果がでたのか、知りたいところです。

 まず強く感じた印象。

    ①強いリーダー(リーダーシップ)
          (企画し、実践する力)

    ②訪問活動の重要性
          (現状把握、コミュニケーション、情報を届ける) 

    ③まずはやってみる(実施)
          (試行錯誤しながら進む) 

    ④ニーズに合ったものを提示する

    ⑤「仕事がしたい」という最大のニーズの発見。
     そして、その対応としての訪問介護員2級の資格取得講座の開催。


    ⑥そして、働くきっかけを求めて、資格を取ろうと
     家から出てきたのです。

 2010年、ひきこもっていた人たちのための就労支援施設を開設。

 「中間的就労」の取り組み

 そして、藤里町では、ひきこもっていた113人のうち、50人以上が家を出て、
そのうち36人が、すでに働き始めている。


    「活動の流れ」

  ①会って話を聞くことが困難。

  ②外に出ようと誘っても、出ていく場所を用意できていない。

  ③どうすれば、外に連れ出すことができるのか?
   最初に考えたのは、居場所を作ること。
   しかし、参加者はほとんどいなかった。

  ④訪問しても、なかなか会えず、外に連れ出すことも失敗、
   活動は行き詰まる。

  ⑤ある日、ひきこもりの若者が、社会福祉協議会の採用試験に現れ、
   その想いを知る。
       「働く場を求めている」
 

  ⑥そして、働くきっかけ作りとして取り組んだのが、訪問介護2級の
   資格取得講座などの研修が受けられるチラシを配布。

  ⑦そして、研修会場に、ひきこもっていた人たちが、次々に姿を現した。
                           (訪問しての研修案内、支援者の想いと当事者の想いが理解し合えた。)


 
 そして、社会福祉拠点「コミット」と自立訓練(生活訓練)施設「くまげら館」
の設立。

 「藤里町社会福祉協議会 事務局長  菊池まゆみさん」
「どんどん変わるんですよね。自分で自分の可能性に気付いていなかったんだと
思うし、どっかでリベンジしたい、どっかで活躍の場がほしいと思いながら、
チャンスをまっていた人たち。

 そのチャンスは永久にこないだろうなって、9割9分あきらめながらも、
そういうチャンスを、どっかで待っていた人たちなのではないかなと、
今は思っています。」

 
 「こみっと」をオープンした当初は、漠然と一般就労が社会復帰だと、
そこを目指せばよいと考えていた。
 様々な試行錯誤の末に、最終目的を決めて目指す必要はないと思うようになった。

 さまざまな選択を可能にするための訓練の場だということを、再確認し、
そのことに徹する。」


 「仕事がうまくいかず辞めてしまったから、無気力感に悩んで何も
したくない状態だから、人間関係が怖くなっているから。

 だったら、取りあえず「こみっと」に通ってみよう。」


 「力を蓄え技術を磨いて、再び社会に出ていくまで、集う居場所がある。

 
 その担い手は、福祉事務所かもしれないしハローワーク関係かもしれないし、
意識のある民間かもしれない。」

事業運営費用 (予算、資金)確保が重要要件

 思いつく限り可能なかぎりの制度や助成金を活用して
「こみっと」を運営している。

    ○地域活動支援センター事業

    ○指定相談支援

    ○ 就労継続支援B型事業から日中支援・宿泊訓練等を
       含む多機能自立訓練(生活訓練)事業

    ○能力開発機構の基金訓練事業

    ○住民生活に光をそそぐ交付金事業の

      「ひきこもり対策事業」

    ○ 日本財団の助成金
                    等々。

   
ひきこもり町おこしに発つ (秋田魁新報社)
 
  



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  1. 2015/08/20(木) 16:04:45|
  2. ひきこもり支援「藤里方式」に学ぶ